非常事態宣言が発令されて4ヵ月
コロナ感染拡大でタイに非常事態宣言が発令されたのが3月26日です。1ヵ月毎延長され8月31日までになりました。既に4ヶ月間非常事態宣言の下での生活です。
7月1日からの第5フェーズの制限解除の下で、日常生活に支障はありませんが、規制のある業種(接客サービス業など)によってはまだまだ厳しい状態です。
2020年7月27日の感染状況
新規感染者数:4人、合計死者数:58人、回復者数:3111人、治療者数:126人です。新規感染者は国外からの帰国者4人で、国内の感染者は確認されていません。
非常事態宣言延長理由
国内の封じ込めはできているのに、更に延長?と疑問を持ちます。国家安全保障議会事務局の局長の発表によると、世界的に毎日20万人の新規感染者があり、今後、海外からの渡航者の受け入れを許可すると伝染病防止法では渡航者の追跡、隔離検疫などが行えないためとしています。
現在、タイ国内で頻繁に行われている集会(バンコクでは民主記念塔、上記画像)を取り締まるためではなく、あくまでもコロナウイルス感染拡大のために利用するものだと述べています。
第6フェーズの制限解除
20207月1日からの第5フェーズで一部外国人のタイ入国が許可されましたが、第6フェーズでさらに許可されるグループが増えます。
- ビジネスマン、技術者、外交官など:以前から渡航が許可されていましたが、外交官も2週間の隔離検疫を行うことになりました。(バンコクの外交官家族の件から隔離が義務化)
- ラオス、ミャンマー、カンボジアの労働者:多くの人はタイの建設工事現場、飲食店で働いていて、現在労働者が少ないために多くの建設工事現場での作業がストップしているため。労働許可証を保持している人が約69000人、今後発行予定が約42000人。
- 展示会、販売会の主宰者:72時間以内の医療機関の証明書、タイで新型コロナウイルスカバーできる医療保険の取得
- 映画の撮影クルー:72時間以内の医療機関の証明書、タイで新型コロナウイルスのカバーできる医療保険の取得、撮影場所を報告
- 医療ツーリスト:このグループも以前から許可されていました。美容も含まれますが、コロナウイルスの治療目的は含まれません。
- タイランドエリート:タイランドエリートカードの取得者。現在タイに約3000人、海外に7000人いて、1日200人から許可します。
6つのいずれのグループも政府が指定したホテルで14日間の隔離検疫を行います。
観光庁は9月からトラベルバブルの実施を提案していますが、観光客のタイ入国は時間がまだかかりそうです。
外国人労働者の問題
3ヶ国からの労働者の隔離検疫施設が問題になっています。雇用主に隔離検疫施設を義務化するようですが、コストもかかり、雇用主から不満の声も上がっています。海外からのタイ人隔離検疫施設のようにはいかないでしょうから問題が出そうです。
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