スポンサーリンク

タイ イサーンのお葬式の様子

ナコンパノム イベント

タイのお葬式は3日間

タイのイサーン(ナコンパトム)出身の友人のお父さんが亡くなり、私は行けなかったのですが、友人が参列したのでタイの田舎のお葬式の様子をレポートします。ノンタブリーの寺院のお葬式は参列したことがあります。その時にタイのお葬式は通常3日間行うと聞きました。

自宅でのお葬式

タイのイサーンのお葬式

友人宅はイサーン(ナコンパノム)の片田舎にあります。家の周りは未舗装で赤土の道路です。当然コンビニもありません。以前ナコンパノムを旅行した時に家に泊まったことがあります。田舎のため寺院も少なく、お葬式は自宅で営なわれます。大広間に装飾された棺が置かれ、棺の前に線香が立てられます。線香が消えないように誰かが必ず棺の周りにいます。祭壇の装飾などは業者を手配します。

タイのイサーンのお葬式
タイのイサーンのお葬式

寺院でのお葬式ではないので、自宅には朝から深夜まで参列の人が訪れます。故人が村の世話役をしていたこともあり、近所の方のみならず、隣村の方や仕事関係の方と多くの方が訪れます。棺の置かれた奥の部屋では親族、身近な人達が故人を偲んでいます。

また多くの人が訪れるため、庭にはテントが張られ、テーブルがセッティングされて食事が振舞われます。近所の方が炊き出しの応援に来てくれて、1日中、何人もの人で交代で食事を作ります。友人の話では食事目当てに全く知らない人も来たりするそうですが、さすがに追い返すことはできないと言っていました。

僧侶10人ぐらいが、毎朝、午後からの2回、読経に3日間訪れます。読経の後は、僧侶への食事をおもてなしします。毎日レストランかのように大量の食材(鳥、豚肉、野菜、フルーツ、お米、もち米)が用意されていたようです。

火葬場へ

タイのイサーンのお葬式

3日間の自宅でのお葬式が終わった翌朝、火葬されます。寺院の場合、寺院内に火葬場ありますが、片田舎で火葬場はなく、野焼きです。祭壇が一度ばらされ、ピックアップトラックで運ぶため、再度組み立てられます。火葬には近所、隣村などから150人以上の方が訪れたようです。

ジャンパーを着ている人が多いですが、イサーンは日中はバンコクよりも暑いぐらい、朝晩はかなり冷え込みます。

タイのイサーンのお葬式
タイのイサーンのお葬式

赤土の道路を僧侶を先頭に、棺とともに村人を火葬する林の中に進みます。火葬するために決められた場所があるようです。

火葬へ

タイのイサーンのお葬式

林の所定の準備された場所に、ピックアップトラックから祭壇を下ろし、再度組み立てます。十数人の僧侶により読経が唱えられ、祈りを捧げます。

タイのイサーンのお葬式

その後、ガソリンが撒かれ棺と祭壇は燃やされます。丸1日、火葬され、翌日はまだ熱を持っているので、よく翌朝、骨上げに親族の代表が向かいます。初めて見る日本の友人は、野焼きで大丈夫かと不安になったようですが、業者の人は経験があるから問題ないのでしょう。

タイの墓

タイは中国系の方のお墓はありますが、一般的にタイ人の方のお墓はありません。生前、親族に死後はどうするか希望を口頭で伝えておくようです。友人のお父さんは、寺院に遺骨を祀って欲しいとの希望だったため、小さな仏舎利に遺骨を納めて寺院に祀ります。遺灰を川、山などに散骨の場合も多くあります。

現在の日本の墓じまいのことを考えると、お墓がないことも合理的です。タイの方は寺院に定期的にお参りに行くし、街角にある祠にも手を合わせます。常日頃から亡くなった方への気持ちを持つことの方が重要です。

コメント