2019年11月2日~4日までバンコク郊外ノンタブリーのコンベンションセンター、インパクト・ムアントンターニでASEANサミットが開催されました。
ASEAN(東南アジア諸国連合)はタイ、インドネシア、マレーシア、カンボジア、シンガポール、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、ミャンマー、ラオスの10ヵ国です。
日本は40年以上ASEANの国々と平和と安定、発展と繁栄のために協力関係を築いています。ビジネスパートナーとしても重要な地域です。安倍首相も3日からタイを訪問しました。
バンコクとノンタブリ県の官公庁は公休日に
ASEANサミットの交通渋滞の緩和目的で11月4・5日はバンコクとサミットが開催されているノンタブリ県の官公庁は公休日になりました。コンベンションセンター、IMPACT MUANG THONG THANI(インパクト・ムアントンターニ)はドムアン空港の東に位置します。常時様々なコンベンションが行われ、アリーナではコンサート・サッカースタジアムもある広大な施設です。
イミグレーション(チェーンワタナ)の入っているビルも政府機関のビルで一帯に政府機関の施設があります。
国営企業、金融機関、民間企業は裁量に任されたようです。バンコクの交通渋滞は酷いとはいえ、サミットで公休日にするタイ政府の判断も中々のものです。
台風で大雨の中を何とかして出勤する日本とは雲泥の差です。6月に大阪でG20サミットが開催されましたが、通勤に車を避けて通行規制に対応していました。バンコクの場合、公共交通機関が発達していないため、通行規制があっても車を使用するでしょうから賢明な判断です。
通行規制地域
コンベンションセンターのインパクト、バンコクとスワンナプーム空港、ドンムアン空港を結ぶ高速道路が規制対象でした。
この期間ドンムアン空港からの旅行者は大変だったでしょう。
バンコク中心部ではアソークからサイアムまでが交通規制対象でした。この地域には各国の首相・要人が宿泊する高級ホテルが立地しているためです。毎日インパクトと往復するのも大変です。高速道路は警備の車列が運行していたのでしょう。タイ治安当局は期間中、バンコクで警官、兵士ら約1.7万人を動員して警戒にあたりました。
私はサミット期間の2・3日はRama9からバンカピへ行っていましたが、交通規制とは関係がない地域の為、問題はありませんでした。
サミット閉幕、プラユット首相が成果報告
ASEANサミット開催国タイのプラユット首相の「アセアンは共に繁栄のために取り組む」という言葉で閉幕しました。
残念ながら日本・中国・インドなど16ヵ国が参加する世界最大の自由貿易協定、RCEP(東アジア地域包括的経済連携)の首脳会議では、昨年開かれたシンガポールでの首脳会合で、各国は今年にも妥結することで一致していましたが、この目標は達成されず妥結は来年に持ち越されました。
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