ドークラックの花
ドークラックはキョウチクトウ科、ガガイモ科の亜科の小さな低木で、茎の高さは1.5〜3 m、花は白または紫です。王冠のようなガクを持っています。タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン 、スリランカ、インド、中国の原生植物です。
伝統的にタイでは、ドークラックはマーライを作る時にジャスミン、 マリーゴールド、 シャンパ、またはバラと一緒に使用されます。今回はドークラックでクリンタケンを創ります。以前にマーライを創った時に房の部分に使用しました。
クリンタケンの創り方
房の部分を先に創ります。房はタイ語でウバ(อุบะ)と言います。ウバの先のお花はガランガル(ショウガ)の花ビラを芯に糸で巻いて作ります。技術が必要で、先生に事前に用意していただいています。ガランガル(ショウガ)の花は今が旬で、1年中咲いているお花もありますが、季節を感じられるようにその時々に咲いているお花を使用します。
3本の針の真ん中を糸で固定し、広げます。お花の先を合わせて、2個1セットで4セットのお花を針に刺していきます。完了すると1ヶ所を糸で固定します。2個1セットで4セットを糸に通し外周を創ります。
外周のお花が完了すると、中心から2つ目のお花の先を糸で固定します。2個1セットで2セットを糸に通し外周の真ん中に固定し、次の中心から2つ目のお花の先へ固定。ジグザグに1周するとベースの部分が完成です。
先に創ったウバを取り付けていきます。ウバは乾燥を防ぐため、霧吹きで水をかけペーパーで包んでおきます。
上下に2個1セットで6セットを糸に通しV字にして、中心にウバを取り付けます。真ん中の両サイドにもウバを取り付け、上部にはリングを取り付け、他の先にはガランガルのお花を挿しこみます。余っている針をカットして完成です。作業時間は3時間ぐらいです。最初はできるのか不安でしたが、何とか完成しました。
プラスチックと造花のクリンタケン
生花なので数日で枯れてしまいます。左側は講習で余ったお花で創りましたが、ウバの部分が不足しています。右側はドークラックのプラスティックで創りました。針の先にビーズを差し込んで完成ですが、まだビーズを買いに行けていません。
プラスティックは少し味気ないです。ドークラックの香りに囲まれる生花は素敵です。
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