世界金融センター指数（GFCI）の最新版
半期ごとの世界金融センター指数（GFCI）の最新版によると、タイの首都には多くの魅力的な特質がありますが、 金融セン ターとしてのバンコクの地位は低下しつつあります。シンガポールは引き続きアジアトップのマネーハブとして香港を上回っています。
東南アジア国のランキング
発表された報告書では、バンコクは世界で93位、 東南アジアではシンガポールが3位、 クアラルンプールの77位に次いで3位にランクされています。マニラはジャカルタより一段上の101位、 ホーチミンは108位です。バンコクのランキングは、半期ごとの調査の前2回の86位と71位から低下しました。
バンコクの弱点
バンコクの弱点の1つは、あらゆる金融センターにとって重要な要素とみなされている金融テクノロジーの発展です。 バンコクはフィンテック分野で102位にランクされ、以前の調査より2つ順位を下げました。FinTech（フィンテック）とは、最先端テクノロジーを活用した金融サービスの総称です。お金の管理、お金の支払い・受け取り、資金調達、資産運用などの分野で活用されており、ブロックチェーン、IoT、AI、API、生体認証などの技術を基盤とします。
世界ランキング
第35回目も世界トップ5に変化はなく、ニューヨークは引き続き、指数で2位 のロンドンに対して明確なリードを保っています。 シンガポールと香港はわずか1ポイントの差で3位と4位にランクされています。 サンフラ ンシスコは5位を維持しました。これは、世界の主要経済国の経済見通しに大きな変化がないことを示唆しています。
調査は、133の金融センターを対象としていますが、上位20位にランクインしたセンターのうち、4つ以上順位を上げたり下げたりしたセンターはありませんでした。
競争力の分野別では、ビジネス環境、人的資本、インフラ、金融セクタ ーの発展、評判および一般的要因という5つの基準すべてにおいて、シンガポールが香港よりも優れていると考えられました。中国政府が政治的統制を強化し続ける中、 国際的なビジネス関係者の間で香港の法の支配に対する懸念が高まっていることを反映し、シンガポールは2022年に香港を抜いてアジア最大の金融センターとなりました。
上海は1つ順位を上げて6位、ソウルも1つ順位を上げて10位となりましたが、北京は2つ順位を下げて15位です。東京は19位です。アジア太平洋地域では、ランキングの平均上昇率は1.89%でした。
今後の予想
今後2～3年でどのセンターがより重要になると予想するか尋ねたところ、上位15位のうち8都市がアジアの都市であり、最も多く言及されたのはソウル、次いでシンガポールです。ドバイが3番目に多くの言及を集め、次に香港が続きました。 このリストに載った他の金融センターは、上海、 釜山（韓国）、北京、インドのグジャラート州のギフトシティ、深セン。
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