タイ気象局が雨季明けと発表
タイの9月~10月は全土で台風、熱低前線の影響で大雨に見舞われました。河川の氾濫や洪水の被害も各地で報告されました。タイ気象局は10月22日、北部、東北部、中部、東部の気温が23度を下回ったことで、タイは乾季(気象局は寒冷期)に入ったと発表しました。雨季が正式に終了したにもかかわらず、一部の地域では引き続き大雨が降りそうです。
タイは今後ハイシーズンを迎えますが、コロナウイルス感染拡大の影響で海外からの観光客が制限されているため、観光産業は厳しい状況が続きます。
気象局の警告
23日の午後4時、南シナ海中部を襲った台風Saudel(サウデル)は、北緯17.9度、東経114.5度を中心とし、最大風速は時速140kmでした。ゆっくりと西に移動して、10月25日から26日までベトナムの上部海岸に接近し、急速に熱帯低気圧に変わりそうです。タイ北東部では強風による雨が降る可能性があります。
チャオプラヤダムからの放水の影響
王立灌漑局(RID)はバンコクと近隣の11県がチャオプラヤダムからの放水の影響を受ける可能性があると警告を発しました。11県には、プラナコンシアユタヤ、ロッブリー、パトゥムターニ、ノンタブリー、サムットプラカーンが含まれます。
RIDは、貯水池がいっぱいになっているため、ダムから水を放水する必要があると述べました。これにより、チャオプラヤー川につながるプラナコンシアユタヤのセナ地区のフォンフェン運河とバンバン運河の水位が60センチメートル上昇します。
バンコクの川岸は毎秒3,000立方メートルの流量しか処理できないため、警告が発せられました。チャオプラヤー川につながる運河沿いの障壁が修正され、排水システムを強化するために土嚢が使用されています。水障壁で保護されていないバンコクの358戸の家に土嚢を配置します。
ナコンラチャシマーの川の氾濫
ナコンラチャシマーでは、ラムタコン川の氾濫で県の数地域に被害がでています。500を超える家屋が影響を受け、20の家屋は浸水しました。これはラムタコンダムの放水によるものです。雨水を節約することで、乾季を通じて消費、生態系保護、農業、産業のための水を確保する計画を開始したとありますが、川の氾濫の被害も大きく地域住民にとっては問題が残ります。
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