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タイ東北部で気温が10℃に下がり凍死者が出る

氷の結晶 天候

乾季になるとタイでは気温が低下する日がある

凍った植物
乾季になってから暑い日が続いていましたが、ここ1週間ほどバンコクも早朝の気温が20度を下回る日が続きます。日中も27・8度くらいで過ごしやすいです。

1年中夏の気候に慣れているタイ人の方は25度を下回ると「寒い」と感じるようです。朝の挨拶が今日は寒いねとなります。四季があり寒さにも慣れている日本人にとっては25度ぐらいは長袖のシャツで過ごせる1番いい季節と思う気温ですが。

タイ北部・東北部で凍死者

バンコクより北部や東北部へ行くと、さらに気温が下がり凍死者が出る事態となっています。ニュースでは気温9度の自宅で男性が凍死、気温は14度で屋外で寝ていた4・50歳くらいのホームレス男性が死亡。強い風が吹き込んでいた部屋で寝ていた少年が体温が奪われたことで死亡。と伝えられています。

暑さには慣れていても防寒対策が万全でないこともあります。バンコクで早朝20度前後ならば毛布はいりませんが、10度では掛け布団は要ります。

気温9度の自宅で凍死した男性は、家に3枚あった掛け布団を娘さんに渡し、自身は長袖の服と短パン姿で体を丸めて眠ったとあります。なお家は全て完成しておらず、風が吹き込む状態で、屋外で寝ているのと変わらない状態だったようです。

タイの田舎に行くと自身の家を建設中の時に家の隣に雨がしのげる程度の仮設で完成まで暮らしていることもあります。

凍死とは

最初にこのニュースを知った時、雪山などで0度を下回る時に凍死すると思っていたのでびっくりしました。凍死とは低体温症による死を意味します。 低体温症というのは医学的には皮膚ではなく内蔵など体の深部の温度が35度以下になった状態をいいます。

日本の実情

実は日本で屋内での凍死者が急増しています。厚生労働省の「人口動態調査」によれば、2000年から2016年までの日本国内の凍死者は計1万6000人で、熱中症の約1.5倍)。

屋内で凍死するケースは高齢者に多く、高齢者は暑さ・寒さに対する感覚が鈍くなる傾向にあり、気づいた時には手遅れになるケースがあります。孤立して暮らす高齢者が増えたことで、重症化するまで発見されにくいといった理由もあるようです。屋外では泥酔して道で寝ていた場合です。

気温の変化への対応力

人は30度~45度の15度の温度差に生きて、身体を取り巻く環境温度にとても鋭敏にできています。脳内の温度調節中枢が管理していて、この温度調節中枢は、自然界の環境変化にすべて対応できるようになっています。

温度調節機能も人工的な冷暖房に弱いことです。寒い冬に熱すぎるほどの暖房の中で生活したり、暑い夏に寒すぎるほど冷房が効いている所で生活するなどの生活を続けると体内の温度調節中枢が対応できなくなるようです。冬の寒さより、夏の冷房設備の冷えが身体には良くないとされています。

バンコクの公共交通機関、ショッピングモール、オフィスなどは寒すぎるほど冷房が効いています。身体には良くないでしょうね。

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