2020年11月6日タイ北部で大雨に注意
11月5日の午後4時、南シナ海中部を襲った台風「GONI」は、ベトナムのクイニョンの東約170 km、または北緯14.2度の中心にありました。経度110.8度。最大風速は時速約65kmで、ゆっくりと西に移動しています。
11月6日にベトナムのクイニョンに上陸する前に熱帯低気圧に勢力を弱め、その後カンボジアに上陸する頃には低気圧になると予想されています。
タイの警戒地域
- Amnat Charoen(アムナート チャロン)
- Nakhon Ratchasima(ナコーン ラチャシーマ)
- Buri Ram(ブリーラム)
- Surin(スリン)
- Si Sa Ket(シーサケート)
- Ubon Ratchathani(ウボンラチャターニ)
- Nakhon Nayok(ナコン ナヨック)
- Prachin Buri(プラチンブリ)
- Sa Kaeo(サケーオ)
局地的な大雨が降り、強風が吹く可能性があります。
10月に6つ以上の台風発生は7年ぶり
10月29日、フィリピンの東で発達中の熱帯低気圧が台風19号(コーニー)になりました。フィリピンに被害をもたらし、南シナ海を西に進みました。台風19号は10月に入ってから6つ目に発生した台風です。10月の台風発生数の平年値は3.6で、平年より多いといえます。
台風の進路
台風15号、16号、17号、18号に続いて、今回の19号も同様の進路(南シナ海から西へ進む)を取ります。台風がこのような進路をとるのは太平洋高気圧の偏りが影響しているようです。夏の日本を覆う太平洋高気圧は本州の南へ離れていますが、今年は例年よりも西方向に大きく張り出している状況で、フィリピン付近で発生した台風が日本へ北上しにくくなっています。この太平洋高気圧の周囲の風の流れに乗って、フィリピン付近の緯度のまま西にベトナムへ進むことが多いです。
日本への台風上陸が10月は0で、例年になく洪水などの被害がありませんが、ベトナムは反対に洪水の被害が出ています。フィリピンは台風発生地域のためいつも台風の被害にあいます。タイも例年になくベトナムから進んでくる台風が通過していますが、タイに来る頃には台風から熱帯低気圧に勢力が弱まっているのでベトナムと比較すると暴風雨も軽減されます。
11月の予想
10月同様の状況が続きそうで、台風は北上せずベトナム方面に進みそうです。日本は大丈夫ですが、ベトナムは今までの台風の被害もあり、被害の拡大が懸念されます。タイも同様でダムの貯水量が一杯で、放水して新たな被も懸念されます。
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