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タイ バンコクの自然災害を考える

天候

タイの自然災害では洪水の被害が1番多いです。

2011年の雨季に起きた洪水は。チャオプラヤー川流域で甚大な被害を出しました。7月から洪水は3ヶ月以上続き、600万ヘクタール以上が浸水し、うち30万ヘクタールは農地です。

北部のチエンマイから、バンコクまで、58の県に浸水が及び、タイでは「最悪の洪水」と言われています。

7つの主要な工業団地も最大で3m程度浸水し、アユタヤの日系企業も甚大な被害を被りました。
洪水被害はバンコクの中心部でも冠水が広がり、タイの行政機構にも大きな影響を及ぼしまし、12月の終わりに排水作業が完了するという長期に渡って被害がでました。

長期化した原因の1つにはチャオプラヤ川の勾配が低く、水がゆっくりと流れる為のようです。

タイは熱帯性気候で雨季には、様々な地域で激しい鉄砲水が起きやすい国です。

ダムや灌漑用水路、放水路といった排水制御システムは整備されていましたが、農村地域では、洪水の被害を防ぐには不十分でした。

タイも地震が全くないというわけではありません。タイ北部の山岳地帯では震度1、2程度の地震はあります。バンコクでは地震はありません。

地震の多い日本と異なり、タイの方は地震には慣れていません。2004年12月26日、マグニチュード9.1のインドネシア スマトラ島沖地震で発生した津波により、タイ南部プーケットは甚大な被害を受けました。

地震発生当時、それまでに津波に遭った経験がない人は、津波がどのようなものなのか、またどこに逃げればいいのか分からなかったようです。


上記の画像は先日訪れたクラビのランタ島に設置されていたものです。島の何ヶ所かで見ましたが、津波への注意喚起です。プーケットの教訓が生かされているのでしょう。

台風もフィリピンは常に被害を受ける進路にあたりますが、タイには殆んど上陸しません。

乾季の今年1月に約30年ぶりに台風1号がタイ南部に上陸しました。タイ南部全域に豪雨や高潮、停電の被害が出て、広範囲で洪水を引き起こしました。

当初上陸予想されていた観光客に人気のあるタイランド湾のサムイ島、パンガン島、タオ島、及ぶアンダマン海のプーケットなどのビーチリゾート地は難を逃れました。

最近では7日午後、バンコクの広範囲で落雷を伴う激しい雨が降り、ラチャダ通りやパホンヨーティン通りの一部などで道路が冠水しました。

Huai Khwang(フワイクワーン)の一部は膝上ぐらいまでの冠水です。私の住むアパートの前も冠水し、4時間ぐらいで引きましたが、外に出るのは困難です。

膝下ぐらいまでなら、バイクでスピードを落として皆さん走行しています。この日も冠水していたのはほんの一部でした。バンコクが冠水するのは下水道にも問題がありそうです。

膝下ぐらいの冠水した所を、靴を脱いで裸足で歩く方が若い女性も含めて結構います。

道路にはガラスの破片やねじ、釘などが落ちていて、ケガをするかもしれないと思うのですが。その上ケガをして破傷風にかかったら最悪です。

最初は私もビックリしたのですが、タイあるあるです。

以前働いていたアソークもよく冠水していました。大雨による洪水の防止に向け、スクムビット通りの4カ所で排水ポンプ、排水路といった排水施設の整備を進めていますが、今年の雨期には間に合わないようです。

様々な災害がタイでも頻繁に起こりますが、バンコクに来て11ヶ月で一度も地震の揺れを経験しないのは幸いです。

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