2023年は10日が日曜日で、11日が振替休日
タイの憲法記念日は、毎年12月10日に行われる国民の祝日です。タイの父の日の数日後に記念されるこの日は、1932年にタイが絶対君主制から立憲君主制へと移行した歴史的な出来事を記念する日です。この日はすべての官公庁、学校、銀行が休みとなり、一部の地域ではパレード、花火、お祭りが開催されます。タイの他の祝日と同様、タイ憲法記念日が週末に当たる場合は、翌月曜日が振替休日となります。
タイ憲法記念日の歴史
ラタナコーシン王国と、伝統的な4つの王国(総称してシャム/สยาม Siam)は、1932年まで成文化されていない憲法を持っていました。1908年4月1日に公布され、9月21日に発効した刑法の前文の中で、チュラロンコン国王(Rama5世)は古代、シャム国家の君主は、もともとマヌの法典に由来する法で国民を統治しました。と述べています。
1932年(タイ歴2475年)、6月24日に軍事クーデターを起こした人民党は、プラジャディポク国王(Rama7世)に迫り、無血クーデターを解決するために成文化された憲法「シャム王国統治憲章」に同意したときに始まりました。国王は1932年6月27日17時に臨時憲章に署名し、冒頭で「この国の最高権力はすべての人民に属する」と宣言しました。
この時からタイでは議会制民主主義の政治制度が導入され、12月10日、当時シャム(สยาม Siam)という国名だったタイで、はじめて憲法が公布されました。この日が憲法記念日で、タイが絶対君主制から立憲君主制へと移行した歴史的な出来事を記念した日で、タイの現代政治史における重要な転換点を祝うもので、タイ国民に民主主義と憲法の重要性を思い起こさせる日です。5年後の1937年11月に初めての議会直接選挙が行われました。
記念日の式典・行事
憲法記念日には、タイ全土でさまざまな記念式典やイベントが開催されます。正式なお祝いは通常、王室、政府関係者、タイ国民が出席してバンコクで開催される公式式典で始まります。式典には国旗掲揚、国歌斉唱、憲法の重要性を強調する高官らの演説などが含まれます。
全国の学校、大学、政府機関も、憲法の意義について教育や議論が行われます。
民主記念塔
バンコクのRatchadamnoen Rd(ラチャダムヌン通り)にある民主記念塔(アイキャッチ画像)は、バンコク市中心部にある公共の記念碑で1932年憲法を表しています。現在も政治集会などの起点となる場所です。
バンコクのタイ王立ドゥシット宮殿のサマコム玉座ホールは、1932年にRama7世が最初の憲法に正式に署名した場所です。
民主記念塔のMap
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