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タイの仏暦と日本の元号についての考察

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日本では4月1日に新元号、令和が発表されました。

その日はライブでテレビ放送を見ていました。令和(れいわ)のローマ字表記は「REIWA」で響きが優しい感じがします。

明治、大正、昭和、平成の頭文字のM、T、S、H以外になるぐらいしか想像していませんでした。

令和の典拠は、「万葉集」の巻五、梅花(うめのはな)の歌三十二首の序文です。初めて漢籍(漢文で書かれた書籍)ではなく、国書(日本の古典)から選定されました。

「万葉集」は7世紀後半から8世紀後半にかけて編纂(へんさん)された全20巻の日本に現存する最古の和歌集です。

皇族、貴族から下級官人、防人など様々な人々が詠んだ歌4500首以上も集めたもので(うち詠み人知らずの和歌が2100首以上あります)。額田王・柿本人麻呂・山部赤人・山上憶良など教科書で勉強したぐらいしかわかりません。これを機に万葉集に興味を持つ方も増えるでしょう。

2019年は、4月30日までが平成31年、5月1日からが令和元年になる予定で、2つの元号に跨る年となります。

平成は1989年(昭和64年)1月7日に昭和天皇の崩御にともない、皇太子明仁親王が即位しました。1989年は1月7日まで昭和、1月8日が平成元年と2つの元号に跨る年となりました。

平成に変わった時に、私はディスプレイの仕事をしていました。11月ぐらいからデパートなどでクリスマスのディスプレイ装飾が始まるのですが、その時は、昭和天皇がご病気だったので、通年のように派手なクリスマスは控えるようにという指示があり、華美にならないクリスマスディスプレイでした。

12月25日にクリスマスから一斉にお正月のディスプレイに代わる時も、同様でしたが、お正月に崩御されたらどうするの?と気を揉んでいた事などが思い出されます。

PCでは西暦を使用しますし、日常生活も西暦を使用していたので、公的機関(区役所、税務署など)の書類が元号の記入のため、その時に平成何年?と確認していましたが、元号は日本の伝統ですし、西暦との併用でいいと思います。

タイではタイ独自の太陽暦(仏暦)が1888年にRama5世によって導入されました。

西暦がキリスト誕生の年を基準としているのに対し、仏暦は釈迦入滅の年を基準としたとされています。民間でも使用されていますが、仏暦はタイの公式な暦です。


スーパー・チェーン店のレシート、銀行ATMの控えなどは西暦が使用されていますが、個人の店舗の手書きの領収書やタイ国鉄の切符などは仏暦が使用されています。

公的機関ではイミグレにビザ、エクステンションのの申請書類の日付は仏暦で記入します。

ラオスもタイ同様に仏暦が使用されています。

タイの仏暦は西暦に543年を足せばいいので、2019年の今年は2562年です。

手書きなどでは下2桁の62と記載されています。最初に見たときは数字も大きいのでビックリしましたが、今は慣れました。国によって独自の暦があるのは日本の元号だけだはありませんね。

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