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バンコク 飲食店の内装工事の方法

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バンコクで友人の飲食店が改装をすることになりました。私は長年日本でディスプレイの仕事をしていたので、百貨店、店舗のリノベーションの現場に立ち会ってきました。

ディスプレイは改装の最終工程になります。店舗デザインも手掛けてきたので、内装工事のタイと日本の違いなどを説明していきます。

この改装工事に関しましては、バンコクの下町の裏通りによくある4、5階建てのビルの1階に長屋が連なった感じの店舗で、内装工事もタイの会社です。


店舗の平面図は友人が日本で内装の仕事をしていた為、外注はしていません。内装工事を請け負って貰う会社もタイの友人の知り合いです。

バンコクの店舗はオープンスペースをとっている所が多いです。飲食店はテーブルーが並べられていますし、洋服、雑貨店は商品が並べられています。

上記の画像は隣の日用雑貨店とのオープンスペースの間仕切りと、屋根を改装した様子です。平面図を制作、打ち合わせをして工事は外観からのスタートです。

打ち合わせの後、明日なら、他の工事の予定がなくスタッフがいるから、明日からしましょうと素早い決定。屋根、床のタイルなどを撤去している間に、材料を購入するという完全な現場対応です。

屋根は隣の店舗と高さを合わせ、枠組みを造り、アルミのトタンをビス止めして完成です。オープンスペースの隣の店舗との間仕切りは、カラーのトタンです。木目を意識した茶系をセレクトしています。日本では物置などで使用されるような素材です。

平面図を確認、現調して材料を購入、この工事は1日で終了しました。まさか1日で屋根が設置されるとは夢にも思いませんでした。雨季に入ったので先ずは屋根の工事からです。


店内の壁面処理が日本と1番異なる所です。日本ではクロスを貼ることが多いです。分厚いクロスの見本帳からセレクトしていましたが、タイでは主にペイントです。タイにもクロスはありますが需要があまりない為、種類も少なく高額です。

アパートの壁面もペイントです。欧州・アメリカもペイントの内装が多いです。クロスはボーダーを巻く時に使用はします。

ペイントの塗分けは、当然マスキングを張り、専門のスタッフが作業をしていました。


上記の画像はオープンスペースにタイルを貼っている様子です。タイでは部屋の床もタイルを使用することが多いです。1年中夏なので、屋外のごみはほうきで掃き、水を流しながらがモップで拭くのがタイ式です。すぐに乾きますし、簡単にできます。水が流れ易いように傾斜がついています。

床のタイル貼りが完了し、鉄枠の什器を設置しました。日本の場合、床が汚れるのを防ぐために絶対に養生シートを敷くのですが、タイは掃除は水を流すので、養生シートは敷きません。

什器のサイズが違っていたので、現場でリサイズするために、溶接を行いました。溶接する部分のみ養生するので、他の所は汚れます。後で水で流すのでマイペンライ。

これには驚きましたが、友人もここはタイなのでと、納得することに。

日本の場合9時から5時までが作業時間と決められますが、遅くまで作業する日もあれば、他の現場と掛け持ちで、作業が一段落したら終了して、翌日に回すこともあります。臨機応変というか、働き方は国によって違うと改めて考えさせられます。

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