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タイ ナコンパノム県の干ばつの問題とプロジェクト

ナコンパノムのメコン川 環境

Nakhon Phanom(ナコンパノム)はタイ東北部イサーン地方の県

ナコンパノム県の北はBueng Kan(ブンカーン)県でラオスと国境を接しています。ブンカーン県の西がビザランでお馴染みNong Khai(ノンカイ)県で、メコン川沿いにラオスと国境を接しています。メコン川がタイとラオスの国境になります。

ナコンパノムには2度旅行に行っていて、メコン川のイルミネーションボートや国立公園も訪れていて身近に感じる場所です。

メコン川

ラオスのビエンチャン

メコン川はチベット高原に源流を発し、中国の雲南省を通り、ミャンマー・ラオス国境、タイ・ラオス国境、カンボジア・ベトナムと約4200Kmにわたって流れ、南シナ海に注ぐ国際河川で支流も数多くあります。

中国はチベット周辺にあるメコン川主流へのダム建設の大規模なプログラムを計画、3つのダムは完成し、さらに12のダムを計画中です。ダムから放水を行うことにより、雨期~乾期という自然のサイクルを無視した一時的な水量の増加が、別の環境問題も引き起こしています。

ナコンパノムのプロジェクト

ナコンパノム

タイで雨季に入りバンコクも連日雨が降るようになった頃も、東北部のダムの水量が足らない、干ばつで稲作ができないというニュースをよく目にしました。ナコンパノムのメコン川は「約100年で最低」の水位で、メコン川の水が青緑色に変わりました。

乾季に使用するためにタイでできるだけ多くの水を維持するためのプロジェクトです。将来的にはさらに大きな問題が発生すると考えられ、水が不足することになるため、プロジェクト全体で年間4億800万立方メートルの水を690,595ライの農地に供給することが可能になります。

Songkhram(ソンクラーム川)のプロジェクト

ソンクラーム川の長さは420Kmで、北東部の上部地域にあるサコンナコン、ウドンタニ、ノンカイ、ブンカーン、ナコンパノムを蛇行し河口は、ナコンパノム県のタウセン地区にあるメコン川につながっています。プロジェクトは、運河、水門、貯水池などの1,644の大小の水灌漑システムで構成されています。王立灌漑局(RID)はプロジェクトを監督し、遅くとも来年までに政府に開発のための148億バーツの予算を承認するよう要請されます。

水門は、乾季の間はほとんど閉鎖され、メコン川への水の流れ込みを防ぎます。ポンプ場が設置され、川の水を滞留ゾーンに迂回させます。その後、農家は水を水田に送るポンプ場の電気代を支払うことになります。

ソンクラーム川沿いの問題点

5月、ユネスコがナコンパノムの34,381ライの湿地帯をラムサール遺跡として登録しました。この流域エリアには、鳥、爬虫類、その他の動物とともに、124を超える淡水魚と208の植物種が生息していて生態学的に重要な地域です。地元の漁業組合は、年間45,000トンの魚を漁獲しており、地域の経済に大きく貢献しています。

このためソンクラーム川沿いの2つのプロジェクトは、環境問題が心配されています。多くの環境問題の専門家が提言を行っています。

148億バーツのプロジェクトは、現在、人工インフラによって妨げられていない国内の数少ない川の1つであるソンクラーム川の進路を変えると予想されています。ナコンパノムだけではなく干ばつの問題はありますので注意して動向を見守っていきます。

ナコンパノムのソンクラーム川のMap

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