フランシスコ・ローマ教皇がタイと日本のアジアを歴訪しました
全世界のカトリック教徒の精神的指導者でありバチカン市国の元首です。ローマ教皇は一貫して核兵器廃絶を訴えています。
11月20日~23日 タイバンコク訪問
フランシスコ教皇はローマ教皇としては35年ぶり、2回目のタイへの訪問です。国民の90%以上が仏教徒、キリスト教徒は1%程度のタイですが、カトリック教会は350年前に設立されていて歴史は古いです。チャオプラヤ川対岸のサンタ・クルス教会は有名です。
20日にバンコクの空港に降り立ち歓迎の花輪を受け取りました。21日、バンコクで開かれた歓迎式典が行われました。プラユット首相、ワチラロンコン国王、タイ仏教会の最高指導者である大僧正などと面会されました。
21日夜 大規模ミサ
バンコクのスパチャラサイ国立競技場で大規模ミサが行われました。参加者は付近の施設も合わせておよそ6万人に上りました。国立競技場の横にあるスタジアムでもパブリックビューイングで行われました。ミサと一連のイベントは合わせて2時間半におよびました。弱い立場の人たちはだれもが同じ家族の一員だとして支援を呼びかけました。
フランシスコ教皇はタイシルクで作られた金色の法衣をまとって登壇されました。法王のイラストが入ったTシャツを着ている人や、タイとバチカンの国旗を手にした人たちから歓声があがりました。法王のイラストが入ったTシャツがタイらしいですね。
22日はバンコクの教会を訪れ、神学生らが参加する集いが開かれました。
23日にバンコクから日本へ
ローマ教皇としては38年ぶりに日本を訪れました。24日長崎の爆心地公園で核兵器廃絶のメッセージスピーチを行い、夜には広島の平和公園で「戦争のために原子力を使うことは犯罪以外の何ものでもない」と核兵器の使用は倫理に反するとスピーチが行われました。
25日は東日本大震災の被災者との交流会、天皇陛下と皇居で会見、午後から東京ドームで大規模ミサが行われ5万人が参加しました。
26日に上智大学で講話され、帰国の途に着かれました。
タイが35年ぶり、日本が38年ぶりの訪問になったローマ教皇です。両国で大規模ミサも行われました。両国ともカトリック教徒は少ない国ですが、「核なき世界の実現」、「貧困の撲滅や人権などを重視」などメッセージは一般市民にも伝わりました。
バチカンサンピエトロ大聖堂へは随分前ですが、1度訪れた事があります。大天蓋とミケランジェロ作の聖母マリア像など、豪華で荘厳な雰囲気を覚えています。
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