緊急ヘリコプター運用を指示
2025年11月23日、ソンクラー県ハジャイ市で続く大規模な洪水に対応するため、スチャート・チョムクリン副首相兼天然資源・環境相が、被災住民支援のための緊急ヘリコプター運用を指示しました。
同地域では連日の大雨により複数のコミュニティが冠水しており、水位の上昇と激しい流れによって地上からのアクセスが困難な状況となっています。救助活動にも制限が出ているためヘリが出動し、タイ陸軍と連携して被災地の上空調査を実施。被害の把握と追加支援策の検討を行いました。
調査後、ヘリコプターは陸路が遮断され孤立している地域に食料や飲料水を空から投下されています。
ソンクラー県
ソンクラー県当局は11月24日(月)、洪水被害を受けた県内の状況が悪化し続け、いくつかの地域で水位がほぼ3メートルに達したことを受けて、ハジャイ市の大規模避難を命じました。
ソンクラー県知事は、ハジャイ郡の住民、特に市街地の低地に住む住民に対し、11月24日(月)午後4時までに避難するよう緊急指示を出しました。市内のゾーン3の25のコミュニティと、プリンス・オブ・ソンクラー大学ハジャイキャンパス周辺に位置するゾーン4の21のコミュニティに適用されました。
市内の水量は年末に発生する通常の洪水時の2倍以上に達し、一部地域では2000年の大洪水時よりも状況が悪化しています。高リスク地域の住民に対し、当局の指示に厳密に従い、貴重品を高台に移動し、直ちに最寄りの避難所に移動するよう求めています。
主な避難場所には、プリンス・オブ・ソンクラー大学国際会議センターとソンクラー・ラチャパット大学講堂などです。
被害状況
以下の10県で洪水の被害が報告されました。
- スラータニー
- クラビ
- ナコーンシータマラート
- トラン
- パッタルン
- サトゥーン
- ソンクラー
- パタニ
- ヤラー
- ナラティワート
洪水の影響を受けた世帯は92郡に及び、合計71万9858世帯に上ります。被害を受けた世帯数が最も多かったのはソンクラー市(243,568世帯)で、次いでナコーンシータマラート市(210,950世帯)です。
特に地域全体で火曜日まで大雨が続くと予想されていることから、水位の継続的な上昇が問題を引き起こす可能性があります。



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