タイの農林水産省の発表
タイの米の輸出量は今年700万トンと見込まれており、2025年の830万トンから15%減少する見込みです。同省は需要が依然として伸びているマレーシアとフィリピンへの出荷量を増やすことに注力していると発表しました。
農林水産省によると、2026年上半期の米の輸出量は328万トンで、前年同期比18.8%減となりました。同省対外貿易局長は、世界的な米生産量の増加と中東紛争により、上半期の輸出が減少したと述べました。
米の輸出量減少原因
タイは近年、世界第2位の米の輸出国でしたが、2026年上半期には輸出量がベトナムを下回りました。タイの米輸出量は、輸出価格の上昇と世界的な米生産量の増加が重なり、さらにバーツ高もタイ米の国際市場における競争力を地域内の競合国に比べて低下させています。タイバーツの過大評価も業界にとって課題となり、タイ米はベトナムやカンボジアなどの競合国に比べて割高になりました。さらに、エネルギー価格の高騰や肥料価格の上昇が農業サプライチェーンに影響を与えています。
タイの輸出は上半期に18.8%減少し、328万トンにまで落ち込みました。業界専門家は、タイのホムマリ米は、通常1トンあたり600ドルから800ドルの価格帯であるベトナムの高級香り米よりもかなり高価であると指摘しています。
中東の地政学的緊張やホルムズ海峡の混乱も貿易に影響を与えており、特にイラクなどの主要市場への出荷に影響が出ています。さらに、インドネシアなどの主要輸入国における自給自足政策の強化も、タイの輸出環境を厳しくしている要因となっています。
輸出拡大の国
タイは2026年の米輸出量を増やすため、現在需要が伸びているマレーシアとフィリピンへの輸出拡大に注力しています。商務省はこれらの特定の市場をターゲットにしているものの、タイの今年の米輸出全体の見通しは課題に直面しており、2025年の輸出量830万トンに対し、約700万トンに減少すると予測されています。
インドネシアやフィリピンなど、以前に輸入停止措置を実施した主要買い手からの需要変動にも業界は対応を迫られています。さらに、中国への輸出は最近急増しているものの、インドからの生産量増加と輸出再開により、世界市場は依然として競争が激しい状況にります。
今年の最後の5ヶ月間は、各国がエルニーニョ現象で干ばつへの懸念から備蓄を加速させるため、タイ米の出荷需要が増加する可能性があります。


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