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バンコクからノンカイまでの高速鉄道プロジェクトが2030年までに運用開始

バンコクバンスー中央駅 電車・車

第1フェーズバンコクからナコンラチャシマまで

高速鉄道プロジェクトはタイ政府と中国政府が協力して開発したタイ初の高速鉄道となります。第1フェーズはバンコクからナコンラチャシマ区間で、総距離は251キロメートル、投資予算は1790億バーツ、14件の土木工事契約で構成されています。

2017年12月21日に起工式が行われ、 6年以上が経過した現在でも、パンコク-ノンカイ高速鉄道システムの土木工事契約の進捗率は35.8%となって全体の工事進捗は未だ半分にも満たしません。ユネスコ世界遺産のアユタヤに影響を与える可能性があると主張する自然保護論者が反対しているアユタヤ駅の建設をめぐる論争など、いくつかの問題がありました。

第2フェーズ ナコンラチャシマからノンカイまで

第2フェーズでは、ナコンラチャシマノンカイ区間を対象とし、投資額は 3,410億バーツです。ナコンラチャシマーノンカイ区間が2030年までに運用開始される予定です。このフェーズは設計が完了しており、国家環境委員会による環境影響評価 (EIA)報告書の審査が行われています。タイ国鉄の取締役会はすでにこのプロジェクトを承認しており、今後は 内閣に提出され、 さらなる検討が行われる予定です。

タイ・ラオス友好橋の改修

タイの高速鉄道と中国の高速鉄道をラオス経由で接続することに関して、車軸荷重20トンの貨物輸送に対応するための友好橋の改修があります。道路省は高速鉄道の耐荷重能力とタイ・ラオス間の新しいメコン川橋の建設を検討しており、双方の領土内での共同費用に共同投資することに合意しました。

現在は、詳細設計と環境影響評価の準備段階にあります。 さらに、貨物輸送ゾーンの開発と、タナレンとビエンチャン(バン・カムサヴァス)間の国境を越えた交通接続が完了し、現在サービスが開始されていま す。

コンケンからノンカイまで

2027年にサービス開始が予定されているコンケンとノンカイ間の複線鉄道網の建設は現在、入札段階です。

中国を結ぶ高速鉄道プロジェクト

政府はバンコク、ノンカイ、ビエンチャン、中国を結ぶ高速鉄道プロジェクトが東北地方とタイを世界経済と結びつける機会をもたらすことを期待しています。これにより、タイ人にとって、地域市場だけでなく、80億人以上の人々 を対象とする世界市場との貿易や投資を行う機会が生まれるはずだと述べました。政府はインフラ整備の戦略的計画を実施しており、タイが地域の交通・物流の中心地となるための基盤を築いていると述べました。

バンコクからノンカイまでの高速鉄道プロジェクトに関しては前にも取り上げています。このために建設したクルンテープ・アビワット駅も未だ活用されず、閑散としています。ナコンラチャシマーノンカイ区間が2030年までに運用開始される予定とあるので、バンコクまではまだ時間がかかりそうです。

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