主要鉄道ハブとして105年の歴史
Hua Lamphong(フアランポーン)駅は19世紀末にタイで活躍したイタリア人建築家マリオ・タマーニョが、ドイツのフランクフルト中央駅からインスピレーションを得て設計しました。フアランポーン駅の建設は1910年に始まり、6年後に最初の列車が到着しました。イタリアネート様式の柱とステンドグラスが特徴的でアーチ状の大屋根に覆われています。
今年の2月にはバンスー中央駅の開業と同時に11月に閉鎖すると発表されました。11月にバンスー中央駅からレッドラインに乗車しましたが、何のアナウンスもなかったので、11月閉鎖はなくなったと思っていました。
閉鎖までのプロセス
SRT(タイ国鉄)のフアランポーン駅での旅客サービスは12月23日に終了予定です。閉鎖に伴い、フアランポーン駅発着の旅客サービスの数は、1日118本から22本に減らされます。閉鎖する計画は、突然ではなく段階的に実施され、混乱を最小限に抑えます。来月下旬に最終的な乗客の呼びかけを行う予定です。
一方、バンスー中央駅が開通した後、貨物列車はバンコク都心部の渋滞を避けるために、貨物サービスはアユタヤのチェンラックノイ駅に迂回されます。
フアランポーン駅の今後
現在、SRT(タイ国鉄) は約6000億バーツの赤字です。フアランポーン駅の土地を商業開発により、30年間で8000億バーツがもたらされると見込まれています。現在の駅舎は商業施設を併設する鉄道博物館にする計画です。SRT Asset Coと呼ばれるSRTの子会社が駅の商業開発を実施し、Thon Buri(トンブリー)駅、Mae Nam(マエナム)駅などの他の区画の再開発も考慮中です。
フアランポーン駅を閉鎖する状況
当初、バンスー中央駅がハブになってもファラポーン駅を残す案もありました。現在のバンコク都心部の地上を運行している状態では、交通渋滞を引き起こすだけです。都市インフラ計画を少なくともBTSが運行し始めた時に高架にするなどしていればと思います。現実はSRTレッドラインの横に軌道が合わないため、工事中止になった高架跡を見ると厳しかったのだとは思いますが。
ミラノ中央駅、ニューヨークグランドセントラル駅の様に歴史が続く駅であって欲しかったと思います。閉鎖までにファラポーン駅から近くでもいいのでどこかに行きたいです。
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