バイトーン(バナナの葉)を使用


バイシー/บายศรีとはバナナの葉(バイトーン)で形作るタイの伝統的な装飾品 (供物) です。人の身体に宿る精霊 (クワン)を呼び戻し、精神の安定を導くと言われます。
バイシーの作り方

バイトーンを幅6cmぐらいで手でさいて、長さ15cm前後にカットします。真ん中を決めて三角形に2回折ります。真ん中をホッチキスで留めます。今回の飾りには52枚使用します。
バイシーの土台の部分はバイトーンの葉を少しずらして2枚重ねます。右端から10cmぐらいの所をポイントとして押さえて、クルクルと巻きます。三角錐の先がとがるように巻いた後、内側から微調整します。この作業が難しく中々上手くできず、先生に作ってもらいました。

土台のバイトーンの三角錐に先に作った三角の部品をホッチキスで留めていきます。先ず、トップの位置に4ヶ所、(90度間隔)で同じ高さに留め、少しずらして4ヶ所に各3枚三角の部品を留めます。
次は4ヶ所の間のスペースに3枚分の高さの所に留めます。最初の4ヶ所が8枚、スペースの4ヶ所が5枚になるように順次ホッチキス止めして完了です。最後の方は厚みが出てくるのでホッチキス留めに力が要ります。

ドークラックの花を8枚の所に6個、5枚の所に4個間に挟み込みます。三角錐のトップには針金に千日紅、ドックラックの花を通して3本作り、束にしてねじりトップに刺しこんで完成です。

今回は千日紅、ドックラックの花をトップに使用しましたが、この飾り方はタイ中部の方法で、タイ北部では卵をのせます。タイは北部チェンマイなどと、中部バンコクでは歴史、文化が異なるためです。バイシーはお椀にのせていますが、お供えするときに、本来は食べ物入れてバイシーをかぶせます。

完成したバイシーをアパートの祠にお供えしました。
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